世界のHIV状況

まず、日本。
2004年6月27日現在のデータ

感染者数は、HIV 6,128 ＋　AIDS 3,038 で9,166人ということになります。
（凝固因子製剤とは、血液製剤による感染なので、この数値は別個に考える必要があります。）
しかし、実際には感染に気づいてない人が6〜7倍いるといわれています。

とりあえず、ゲイが多いのが分かります。
一般人の想像以上にゲイは多いようです。
googleで「兄貴募集」とか検索すると、これまた違った「あなたの知らない世界」を見ることが出来ます。。。
肛門性交は、直腸内の粘膜が弱く、傷つきやすいため、膣性交よりリスクが高いとされています。

意外にも女性の数が少ないです。
日本国籍のHIVの異性間を見てみると、男が1,177なのに対し、女が386人です。
明らかに偏りがあります。
男が海外で感染する数はたいしたことないので、女性が検査にあまり来ないのか、
１人の女性が複数の男性に感染させてるのかなど考えられますが、やはり原因は検査ではないでしょうか。
女性１人で検査には行きづらいだろうし、エイズ自体に興味がない若い子が沢山いると思います。

検査に興味の無い人達がさらに感染を広げると、将来深刻な事態を引き起こします。
日本はエイズ対策にあまり力をいれてません。
患者は増える一方です。
このままでは１０年後、２０年後、絶対にヤバイです。

HIV患者が増えると、関係ない人にも影響がでます。
まず、輸血の安全度の低下。
ウインドピリオドの時期に献血すると、抗体が出来る前なので、HIV検査をパスして輸血に使われてしまいます。

医療費の問題。
HIV感染からの医療費は1人あたり1500万円と言われています。
HIVで障害者認定を受けることが出来れば、医療費が大幅に控除されます。しかし、その負担は国民の健康保険です。
健康な人がHIVの治療費を払うことになるのです。エイズが広まると、
保険料の値上げ、初診料、診察料などの値上げに関わってきます。




世界全体ではどうでしょう。
簡単に書くと、2003年には、300万人以上が命を落とし、500万人が新たにHIVに感染したと推計されます。
その結果、世界中でHIV/AIDSと共に生きる人々は4000万人に上っています。

世の中、コンドームすら高価で買えない国があります。
テレビやラジオの無い国ではエイズについてまったく無知です。
何の罪も無いのに死んでいく人が沢山います。

一方、薬物注射による感染も多いです。
薬物の蔓延を防ぐために注射器メーカーに販売を禁止させたり、
注射器を持ってるだけで薬物使用の罪になる国もあります。
注射器を厳しく規制した結果、注射器は非常に高価になり、なかなか手に入らないため、
１つの注射器で回し打ちするようになりました。
そして、薬物使用者同士でHIV感染が起き、さらに薬物使用者のパートナーにも感染が広がりました。

そしてsex産業による感染も問題です。
普通の考えだと、風俗嬢と生でなんてするわけ無いと思いますが、事情が違うとそうもいかないのです。
コンドームが高い上に、彼女たちは１日に何度もsexをしなくてはいけません。とてもそれだけのコンドームを買う金はありません。
好きでsex産業に努めてる人はあまりいません。貧困でやむなく働いてる、働かされてる人がほとんどです。
エイズはその様な立場の弱い人を容赦なく襲います。